私が声楽をはじめたのは中学生の時でした。
幼い頃から父の影響で音楽が大好きでした。初めて好きになった曲は、フランスの音楽です。私が幼稚園に通う頃です。エディット・ピアフの”群衆” (父が聴かせてくれたのは”レイモン・ルフェーブル”でした) が大好きで毎日のように聴いていました。華やかで美しいメロディのあの”群衆” を聴くとあの頃の思いや、匂いまでもが感じられるようで、懐かしくてたまりません。
生まれ時から、家にピアノがありましたから、いつから習いはじめたのか覚えていませんが、ピアノを弾くことが大好きでした。
中学生になり学校のコーラス部に入り、歌うことの楽しさを知り個人レッスンに通っていたピアノの発表会で歌いたいと、お願いをしてみるとピアノの先生はこころよく発表会で歌うことを承諾して下さったので、歌うことがますます楽しくなりました。
そんな折に、音楽系の高校で夏期講習があり、参加させて頂く事になりました。初めてのソルフェージュ、初めての聴音、新曲視唱、コールユーブンゲン、楽典、沢山の知識が必要です。そして一度だけ、大学の先生に自分が専門としたいものの個人レッスンをして頂けるチャンスがありました。私は迷わずピアノのレッスンの申し込みをしようと思いました。すると中学校のコーラス部の顧問の先生に、声楽もレッスンして頂くことを勧められ、ピアノと声楽の両方をレッスンして頂くことになりました。その時、運命の出会いがありました。その頃まだ本格的な声楽のレッスンは受けておらず、私はピアノの道に進むつもりでした。ピアノのレッスンは何ごともなく終わりましたが、声楽のレッスンが終わると、「声楽の道に進みたくなったら連絡して」と大学の声楽の先生は連絡先を教えて下さいました。
そこから私の声楽の人生がはじまりました。あの時、コーラス部の顧問の先生が声楽のレッスンを勧めてくださらなければ、そして声楽の先生が連絡先を教えて下さらなければ、今の私はいなかったかも知れません。
上手くいく時は誰かが後押しして下さっているかのようにすべてが上手く廻ります。ですから、チャンスを掴みとらなければなりません。
迷って何もせず後悔するより、行動してみて後悔して下さい。行動すれば必ず得るものがあります。
一度きりの人生、楽しみましょうね😉✨